Museは、会話で伝えたことや使い方のくせを覚えて、次のやり取りに活かします。覚えた内容は「MEMORY.md」というファイルで確認・編集でき、チャットで「忘れて」と頼むこともできます。この記事では、Museの記憶の仕組みと見直し方を、Meta公式ヘルプセンターをもとに整理します(2026年10月時点)。
Museの記憶(メモリー)とは?
Museの記憶とは、利用者について覚えた情報を保存し、回答を一人ひとりに合わせるための仕組みです。Metaヘルプセンター日本語版では「思い出」「メモリー」と書かれています。
Meta Newsroomの発表(2026年9月8日)では、Museは利用者にとって大事なことを覚え、一度しか話していない細かいことにも対応できると説明されています。例として、招待状を送る前に友人の食事制限を覚えておく使い方が挙げられています。
Museは何をもとに覚えている?
Metaヘルプセンター「Museの性格と記憶をカスタマイズする方法」によると、Museは次の4つから利用者への理解を深めていきます。
- スレッド(会話)で直接伝えた情報
- やり取りから見えてきた好みやパターン
- 連携したコネクター(メールやカレンダーなど、ほかのサービスとの連携)から得た情報
- ファイルベースのメモリーシステム
覚えておくと役立つ情報として、名前、タイムゾーン、興味、好みが挙げられています。カスタマイズした内容は保存され、別のスレッドにも引き継がれます。
なお、Museが保存しているデータ全体(チャット、ファイル、目標など)は「Museのデータはどう扱われる?」で整理しています。
覚えている内容を確認・編集するには?
方法は2つあります。
- Museに直接聞く:チャットで「私について何を覚えている?」のように聞く
- MEMORY.mdを開く:アシスタントのアイコンをタップし、「Identity」→「Memory」の順に開く
ヘルプセンターによると、MEMORY.md(記憶が書かれたファイル)の中身は、その場で直接編集・削除できます。間違って覚えている内容は、ここで直すのが確実です。
【スクショ:アシスタントのアイコン →「Identity」→「Memory」の画面】後日追加
※メニュー名はヘルプセンター日本語版の表記です(「Identity」「Memory」は英語のまま書かれています)。日本版アプリの表示は未確認のため、参考訳として読んでください。
会話の中で「覚えている内容を〇〇に直して」と頼んで、変更・更新してもらうこともできます。
特定のことを忘れてほしいときは?
「忘れる」スキルを使います。チャットで、特定の話題や一連のやり取りを忘れるよう頼むだけです。たとえば「〇〇の話は忘れて」のように伝えます(この指示文(プロンプト)は当サイトの作例です)。
ヘルプセンターによると、頼まれたMuseは記憶や関連ファイルから該当する情報を探し、できる範囲で削除します。必ずすべて消えるとは書かれていません。消えたかどうかは、Museに聞くかMEMORY.mdを開いて確かめましょう。
会話履歴を消しても、Museが「削除したものから学習した情報」を覚えている場合がある、ともヘルプセンターは注意しています。履歴の消し方は「Museの履歴の消し方・アカウントの削除方法」で詳しく解説しています。
コネクターを切断したら、その情報も消える?
自動では消えないことがあります。Metaヘルプセンターによると、コネクターは「設定」→「コネクター」からいつでも切断でき、切断するとデータのやり取りは止まります。
ただし、切断する前にMuseがそのコネクターで作業に使った情報は、メモリーや会話履歴に残っている可能性があるとされています。気になる場合は、そのやり取りを忘れるようMuseに頼みましょう。
記憶をすべて消すには?
Museの情報をまとめて消すなら「Museをリセット」です。ヘルプセンターによると、「設定」→「データコントロール」→「Museをリセット」と進みます。チャット履歴、ファイル、進行中のタスクなど、Museの情報がすべて完全に削除され、元に戻せません。
手順と注意点は「Museの履歴の消し方・アカウントの削除方法」にまとめています。
性格や呼び方もカスタマイズできる?
できます。ヘルプセンターに挙がっている項目は次のとおりです。
| 項目(ヘルプ日本語版の表記) | 内容 |
|---|---|
| 名前 | アシスタントの呼び名を変える |
| 性格とトーン | フォーマル/カジュアル、ユーモアを加える、簡潔に答える など |
| コミュニケーションスタイル | 短い答え、詳しい説明、箇条書き など、受け取り方を指定 |
| メモリー | 名前・タイムゾーン・興味・好みを伝えて、回答を合わせてもらう |
| 絵文字とアイデンティティ | アバターとタグライン(ひとこと紹介)を変える |
変え方は、会話の中でMuseに頼むか、手動で編集するかの2通りです。一度にすべて決める必要はなく、気づいたときに伝えればよいと説明されています。
回答が合わないときは、「長すぎる」「もっとカジュアルにして」のように、その場で伝えます。変更を取り消したいときは「デフォルトの性格に戻って」と頼むと、Museがリセットした内容を知らせてくれます(いずれもヘルプ日本語版の例)。
他のAIアシスタントの記憶を引き継げる?
できます。ヘルプセンターによると、以前使っていたAIアシスタントのスレッド履歴をインポートできます。
- Museで「設定」→「データコントロール」→「メモリーをインポート」を開く
- 以前使っていたAIアシスタントから、チャットをエクスポートする
- できた.zipファイルをMuseにアップロードする
【スクショ:「メモリーをインポート」の画面】後日追加
どのAIアシスタントに対応しているか、どこまで取り込まれるかは、2026年10月時点のヘルプセンターには書かれていません。
記憶とプライバシーは大丈夫?
2026年10月には、Museが利用者の周りの人物について「関係性のページ」をまとめている、とWIREDが報じました。詳しくは「Museは友人・家族の情報も記録?WIRED報道を整理」で整理しています。
そうしたページだけを見たり消したりする方法は、Meta公式には説明されていません。気になる場合は、この記事で紹介したMEMORY.mdの確認、「忘れる」の依頼、コネクターの整理を組み合わせて使うのが現実的です。用語の意味は「Muse用語集」も参考にしてください。
日本ではどうなる?
Museは2026年10月23日に日本で提供が始まりました(Museが日本で提供開始)。始め方は「日本でのMuseの始め方」をご覧ください。
ヘルプセンターには日本語の表示がありますが、日本版アプリのメニュー名や、日本語での「忘れて」などの指示がどこまで同じように効くかは、当サイトではまだ確認できていません。実機で確かめて追記します。
よくある質問
Q. Museに何かを覚えてもらうには、設定が必要ですか?
必要ありません。Metaヘルプセンターによると、会話で伝えた情報や、やり取りから見えた好みをもとに、Museが覚えていきます。名前やタイムゾーンなどを伝えておくと、回答が合わせやすくなります。
Q. Museが自分について何を覚えているか確認できますか?
できます。Museに直接聞くか、アシスタントのアイコン →「Identity」→「Memory」でMEMORY.mdを開きます。中身はその場で編集・削除できます(メニュー名はヘルプ日本語版の表記)。
Q. 特定のことだけ忘れてもらえますか?
「忘れる」スキルで、特定の話題ややり取りを忘れるようチャットで頼めます。Museはできる範囲で削除するという説明なので、消えたかはMEMORY.mdなどで確認しましょう。
Q. 性格をデフォルトに戻すと、覚えている内容も消えますか?
2026年10月時点のヘルプセンターには、はっきり書かれていません。覚えている内容を消したいときは、MEMORY.mdを編集するか「忘れる」を頼むほうが確実です。
Q. ChatGPTなど他のAIの記憶をMuseに移せますか?
「設定」→「データコントロール」→「メモリーをインポート」から、以前のAIアシスタントのチャット(.zipファイル)を取り込めます。対応しているAIアシスタントの一覧は、公式には示されていません。
まとめ
- Museは会話・やり取りのパターン・コネクター・ファイルベースのメモリーから覚えていく
- 覚えた内容は、Museに聞くか「Identity」→「Memory」のMEMORY.mdで確認・編集できる
- 特定のことは「忘れる」で頼めるが、Museが「できる範囲で」消す仕組み
- コネクターを切断しても、使った情報はメモリーに残る場合がある
- すべて消すなら「Museをリセット」(元に戻せない)
- 他のAIアシスタントのチャットを「メモリーをインポート」で取り込める
Museの最新情報はMuse LifeのXでお知らせします。ぜひフォローしてください。
出典
- Museの性格と記憶をカスタマイズする方法 — Metaヘルプセンター(2026-10-12確認)
- Museのデータを管理する方法 — Metaヘルプセンター(2026-10-12確認)
- Museとコネクターの連携 — Metaヘルプセンター(2026-10-12確認)
- Introducing Muse: The World’s First Personal AI Agent Built for Everyone — Meta Newsroom, 2026-09-08
- Meta、パーソナルAIエージェント「Muse」を日本で提供開始 — Meta Newsroom(日本語), 2026-10-23
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