Muse Codeとは、Metaが開発者向けに提供する「コーディングエージェント」(プログラミング作業を代わりに進めるAI)です。パソコンのターミナル(コマンドを入力する黒い画面)から使う、一般ユーザー向けのMuseアプリとは別の製品です。この記事では、できること・料金プラン・Muse Spark・Muse Wonderとの関係を、Meta公式発表から整理します(2026年10月時点)。
Muse Codeとは?結論
Muse Codeは、2026年8月5日にベータ版として公開された、開発者向けのコーディングエージェントです。Meta研究ブログの発表によると、AIモデル「Muse Spark 1.2」で動き、大きなプログラムのコード作成・デバッグ(不具合の修正)・検証といった作業をターミナルから任せられます。
2026年8月31日の公式発表でベータ版を終え、サブスクリプションプラン(月額課金)が始まりました。現在は、Metaの開発者向け公式サイト(dev.meta.ai)でプランや使い方が案内されています。
まず用語を整理します。
- Muse:一般ユーザーが使う、日常の作業を代わりに進めるAIエージェント(アプリ)
- Muse Code:開発者向けの、プログラミング作業に特化したコーディングエージェント
- Muse Spark/Muse Wonder:Muse・Muse Codeを動かしているAIモデルの名前
Museとの違いは後ほど詳しく説明します。ほかの用語は「Muse用語集」も参考にしてください。
Muse Codeでできることは?
Meta研究ブログ(2026年8月5日)によると、Muse Codeは次のような作業に対応します。
- 大きなプログラムでの作業:変更の計画を立て、コードを書き、結果を検証する、という流れを任せられます
- 組み込みの指示(スキル):
/plan(作業を承認制の計画に変換する)、/grill(計画が通用するか厳しく検証する)、/goal(決めた目的の達成を目指す)といった指示が用意されています - 作業の記録:モデルへの指示・ツールの実行・承認・編集をすべてローカルの記録に残し、途中で止まっても再開できるとされています
- 裏で動く「サブエージェント」:メインのエージェントとは別に、裏側で動き続けるサブエージェントが作業を分担します。1回ごとに作り直すのではなく、作業全体を通して動き続けることで、同じ情報を何度も集め直す無駄を減らすとしています
2026年8月31日の発表では、さらに次の機能が追加されました。
- セッション間メッセージ:複数の作業(セッション)同士でメッセージを送り合えます(公式ドキュメントでは、macOS・Linuxのみ対応)
- ワークフロー:複数のサブエージェントをチームとして動かし、大きな作業を並行して進めます。進行状況の確認・停止・再開・取り消しができます
- 巻き戻し(Rewind):作業の履歴を以前の時点に戻せます。戻しても安全な地点だけが選べるようになっています
- SDK(開発者向けプレビュー):Muse Codeを自分のプログラムに組み込むための開発者向け機能です
料金プランは?
現在の公式プロダクトページ(dev.meta.ai/products/muse-code/)によると、Muse Codeには次の月額プランがあります(2026年10月時点)。
| プラン | 月額 | 主な内容(公式サイトの説明) |
|---|---|---|
| Everyday Usage | 5ドル | Muse Spark・Muse Wonder・Muse Imageが使える。5時間ごとに10〜50回ほどの指示ができる(作業の複雑さにより変動) |
| High Usage | 15ドル | Everydayの内容に、利用量5倍 |
| Power Usage | 50ドル | Highの内容に、より高性能な「Muse Wonder Full」が使える。利用量はEverydayの20倍 |
| Maximum Usage | 200ドル | Powerの内容に、利用量がEverydayの80倍 |
公式ドキュメントの「Subscriptions」ページによると、契約の条件と注意点は次のとおりです。
- 18歳以上(または住んでいる国の成人年齢以上)で、Metaアカウントが必要です
- 契約は、Meta Model APIのアカウントでサインインしたMuse Code(ターミナルの道具)からだけ使えます
- 初期設定は「コントリビューターモード」です。利用量が増える代わりに、入力した内容がMetaのモデル改善に使われます。この設定はいつでもオフにできます
- 「特典や提供状況は地域によって異なる場合がある」とされています
従量課金(使った分だけ払う)の料金表も公式サイトに掲載されています。Muse Spark 1.3について、通常版は入力100万トークンあたり1.25ドル・出力4.25ドル、「製品改善への利用に同意する」割引版は入力0.10ドル・出力0.20ドルです(トークンとは、AIが文章を処理する単位です)。
無料プランは、公式ページに記載がありません(2026年10月時点)。
注意:このMuse Codeのプランは、一般ユーザーが使うMuseアプリの有料プラン(Power:月20ドル、Max:月100ドル。Museの料金で解説)とは別の料金体系です。Museアプリの有料プランにMuse Codeが含まれる、という記載は公式にありません。「Power」という名前が両方にありますが、別のプランなので混同しないようにしてください。
Muse Spark・Muse Wonderとの関係
Muse Codeは、Muse Spark・Muse Wonderという「AIモデル」の上で動く「エージェント(道具)」です。関係は次のとおりです。
- 発表時(2026年8月5日):コーディング特化の改良版「Muse Spark 1.2」と同時に発表され、Muse Codeはこのモデルで動くとされました
- 2026年9月2日:「Muse Spark 1.3」もMuse Code・Meta Model API(開発者向けの接続窓口)で使えるようになりました
- 2026年10月12日:新モデル「Muse Wonder」「Muse Wonder Full」が発表され、Meta Model APIとMuse Codeで真っ先に使えるようになりました。Muse Wonder Fullは、Muse Codeの契約者向けです。公式ドキュメントでは、Power Usage以上のプランに含まれると案内されています
Muse Spark・Muse Wonderそのものについては「Muse Sparkとは?」「Muse Wonderとは?」で詳しく解説しています。
一般ユーザーが使うMuseアプリと何が違う?
名前が似ているため混同しやすいですが、別の製品です。
| Muse(アプリ) | Muse Code | |
|---|---|---|
| 誰向け | 一般ユーザー | プログラミングをする開発者 |
| 使う場所 | スマホアプリ・ウェブ・WhatsApp | パソコンのターミナル |
| できること | メール送信・買い物・旅行の計画など日常の作業 | プログラムのコード作成・デバッグ・検証 |
| 料金 | 無料+有料プラン(Power/Max) | 従量課金+有料プラン(Everyday〜Maximum) |
Muse for Small Business(事業向けのMuse。詳しくはこちら)と同じく、Metaが2026年9月28日に発表した法人・開発者向けの枠組み「Meta Enterprise Platform」の中で、Museエージェント・Muse API・Muse Codeがまとめて位置づけられています(公式発表)。
対応OSは?
Muse Codeの公式ドキュメント(dev.meta.ai/docs/muse-code)によると、macOS・Linux・Windowsの3つに対応しています(2026年10月時点)。
- macOS・Linux:ターミナルで下のコマンドを実行してインストールします
- Windows:PowerShell(Windows用のコマンド画面)で専用のコマンドを実行します
curl -fsSL https://dev.meta.ai/install.sh | sh
Windows版には、次のような違いがあります(公式ドキュメントより)。
- エージェントが実行するコマンドは、BashではなくPowerShellになります
- 音声入力と、セッション間メッセージは使えません
- 初回に、Windowsの「ユーザーアカウント制御」の確認が出ることがあります
発表時(2026年8月5日・8月31日)の公式ブログは「macOSとLinux」だけを挙げていて、Windowsへの対応はその後に加わった形です。なお、公式プロダクトページは「macOSとWindows」と表示していますが、ドキュメントではLinuxも引き続き対応OSとして案内されています。インストール前に、最新の公式ドキュメントを確認してください。
日本ではどうなる?
Muse Codeを使える国・地域は、公式に記載がありません(2026年10月時点)。Meta Model APIの利用規約の一部である「地理的利用ポリシー」(2026年10月12日更新)は、利用できない国・地域の一覧を載せています。日本はこの一覧に入っていませんが、「日本で使える」と明記されているわけでもありません。
一般ユーザー向けのMuseアプリは、2026年10月23日に日本でも提供が始まりました(詳しくは「Museが日本で提供開始」)。ただしMuse Codeは開発者向けの別サービスで、Museアプリとは提供国の案内が分かれています。Museアプリが日本で使えるようになったことで、Muse Codeも日本で使えるとは限りません。
よくある質問
Q. Muse CodeはMuseと同じアプリですか?
いいえ。Museは一般ユーザー向けの日常作業を代わりに進めるAIエージェント(アプリ)です。Muse Codeは、プログラミング作業に特化した開発者向けのコーディングエージェントで、パソコンのターミナルから使います。
Q. Muse Codeは無料で使えますか?
使った分だけ払う従量課金と、月額5ドルからのサブスクリプションプランがあります。無料プランは、公式ページに記載がありません(2026年10月時点)。
Q. Muse Codeは日本からも使えますか?
Muse Codeの提供国・地域は、公式に記載がありません(2026年10月時点)。Meta Model APIの利用禁止地域の一覧に日本は入っていませんが、利用できるとも明記されていません。
Q. Muse CodeはWindowsで使えますか?
公式ドキュメントでは、macOS・Linux・Windowsに対応すると案内されています。ただしWindows版は、音声入力やセッション間メッセージが使えないなどの違いがあります(2026年10月時点)。
Q. Muse Codeは何のAIモデルで動いていますか?
発表時はMuse Spark 1.2で動いていました。その後、Muse Spark 1.3、さらに新モデルのMuse Wonder・Muse Wonder Full(契約者向け)も使えるようになっています。
まとめ
- Muse Codeは、2026年8月5日にベータ版として登場した、開発者向けのコーディングエージェント
- ターミナルから使い、プログラムのコード作成・デバッグ・検証を任せられる
- 2026年8月31日にベータ版を終えて月額プランが始まり、現在は月5〜200ドルの4プラン(一般ユーザー向けMuseアプリの有料プランとは別の料金体系)
- Muse Spark・Muse Wonderという「モデル」の上で動く「エージェント」で、新モデルはまず開発者向けのMuse Codeで使えるようになる
- 公式ドキュメント上の対応OSはmacOS・Linux・Windows。提供国・地域は公式に記載がなく、日本で使えるかは未確認
Museの最新情報はMuse LifeのX(@muselife_jp)でお知らせします。ぜひフォローしてください。
出典
- Introducing Muse Code and Muse Spark 1.2 — Meta研究ブログ, 2026-08-05
- Muse Code: New plans and features — Meta開発者向け公式サイト, 2026-08-31
- Muse Code(公式プロダクトページ) — Meta開発者向け公式サイト(2026-10-22確認)
- Muse Code(公式ドキュメント) — Meta開発者向け公式サイト(2026-10-22確認)
- Muse Code Subscriptions(公式ドキュメント) — Meta開発者向け公式サイト(2026-10-22確認)
- Meta Model API Model Designation and Geographic Use Policy — Meta, 2026-10-12更新
- Introducing Muse Wonder and Muse Wonder Full: Frontier Models for Agents — Meta Newsroom, 2026-10-12
- Launching Meta Enterprise Platform — Meta Newsroom, 2026-09-28
- Meta、パーソナルAIエージェント「Muse」を日本で提供開始 — Meta Newsroom(日本語), 2026-10-23
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