Museは「調べて終わり」ではなく、実際に手を動かして作業を進めてくれるAIエージェントです。米国の記者の実体験を見ると、予定づくりや調べものをまとめる作業は得意な一方、買い物の最後の手続きや情報の正確さには課題もあります。この記事では、CNN・Engadgetの記者の実体験や米国App Storeの声から、実際の活用例を2026年9月時点でまとめました。
結論:「段取り」は得意、「最後の手続き」はまだ人の出番
- うまくいった例:引っ越しの荷造り計画、旅行の相談メール、旅行の計画書づくり、レシピの整理、航空券の値動きチェック
- うまくいかなかった例:デートの店選び(閉店した店を提案)、フリマの値下げ交渉、一部のお店での購入
- 日本でも2026年10月23日に提供が始まりました。日本で使うときのヒントになります
うまくいった活用例
1. 引っ越しの荷造りスケジュールをつくる
CNNのリサ・エイディシッコ記者は、自分のMuse(「Pip」と名付けたそうです)に、残っている荷物、引っ越しまでの日数、「少しずつ荷造りしたい」という希望を伝えました。するとMuseは、毎日何をどれくらいの時間で詰めるかの計画表をつくり、「新居での最初の夜に必要なものを1つのバッグにまとめておく」といったアドバイスもくれたと書いています(CNN Business, 2026年9月23日)。
2. 友だちへの旅行の相談メールを送る
同じくCNNの記者は、ニュージャージー州ケープメイへの旅行について、友だちに連絡するようMuseに頼み、うまくいったと報告しています。
3. 旅行の計画書をまとめる
CNNの記者は、旅行先のおすすめレストランなどを、候補も含めてGoogleドキュメントにまとめてもらうこともできたとしています。
4. 保存したレシピ動画を料理ガイドにする
Engadgetのカリッサ・ベル記者は、InstagramやFacebookに保存していたレシピ動画を、Museに種類別の「検索できる料理ガイド」にまとめてもらったと紹介しています。材料や手順も入った形で整理されたそうです(Engadget, 2026年9月12日)。
5. 航空券の値動きを見張る
同じくEngadgetの記者は、海外旅行の下調べを頼んだところ、Museが航空券の価格を定期的にチェックする「価格トラッカー」を設定してくれたと書いています。
6. 週末旅行の予約や、予約の取りにくいお店を押さえる
米国App Storeのレビューには、使い始めて2日で「週末旅行の計画だけでなく実際の予約まで」「予約の取りにくいレストランの予約」「買いたい物の値動きチェック」をこなしてくれた、という声があります(米国ユーザーの声)。なお、App Storeでは7万件以上の評価で平均4.9と高く評価されています(2026年9月27日時点)。
7. お菓子のレシピを考えて材料まで注文する
Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは、自分のMuseを「Agrippa(アグリッパ)」と名付け、娘さんとのお菓子づくりのレシピを考えさせ、材料の注文までさせたと紹介しています(NBC News, 2026年9月24日)。
8. 仕事道具とつないで作業する
2026年9月23日の Meta Connect 2026 では、Notion・GitHub・Box などの仕事道具とつなぐコネクターが発表されました。Mac版のMuseでは、許可すればMac上のアプリを操作することもできるとされています(Meta公式発表)。
うまくいかなかった例も知っておこう
CNNの記者の実体験では、次のような「できなかったこと」も報告されています。
- デートの店選び:近所のお店を2つ提案してきたが、どちらも何年も前に閉店していた
- シャンプーの購入:お店がプロ向けの免許番号を求めていたため買えなかった(Museはその理由を見つけて説明した)
- フリマの値下げ交渉:Facebook Marketplaceで出品者に直接メッセージを送れず、下書きを作るところまでだった
- Targetでの買い物:商品を探すことはできたが、お店側の制限で、最後の購入手続きは自分で入力する必要があった
また、Amazonは、Museのように自動で買い物をするAIを自社サイトでブロックしていると報じられています(GeekWire, 2026年9月20日)。
使うときのコツ
- 提案された情報は自分でも確認:閉店したお店を提案されることもあるので、予約や購入の前に見直しましょう
- 大事な操作は「常に確認」に:Engadgetの記者は、承認設定を「常に確認する(always ask)」に変えることをすすめています
- 細かい条件を伝える:CNNの荷造りの例のように、期限や好み(少しずつやりたい、など)を伝えると、より使える計画になります
日本ではどうなる?
ここで紹介した例は、すべて米国のユーザーによるものです。Museは2026年10月23日に日本でも提供が始まりましたが(Museが日本で提供開始)、とくに、お店やサービスとの連携(コネクター)は米国のサービスが中心なので、日本で同じように使えるとは限りません。日本向けの発表で挙げられている連携先は、Gmail・Googleカレンダー・Instagramなどです。始め方は「日本でのMuseの始め方」をご覧ください。
よくある質問
Q. Museはどんな作業が得意ですか?
米国の記者の実体験では、荷造りや旅行の計画づくり、相談メールの送信、レシピの整理、航空券の値動きチェックなど、段取りを整理する作業がうまくいっています。
Q. Museに任せた内容はそのまま信じていいですか?
いいえ。CNNの記者の例では、何年も前に閉店したお店を提案されました。予約や購入の前には、自分でも内容を確認しましょう。
Q. Museは買い物を最後まで自動でしてくれますか?
お店によります。CNNの記者の例では、お店の制限で最後の手続きを自分でする必要がありました。Amazonのように、自動で買い物をするAIをブロックしているお店もあります。
Q. これらの使い方は日本でも試せますか?
Museは2026年10月23日から日本でも使えます。ただし、米国のお店やサービスとの連携を前提にした例は、日本では同じようにできない場合があります。
まとめ
米国の記者の実体験を見ると、Museは「段取り」や「調べものをまとめる」作業では頼りになる一方、情報の正確さや買い物の最後の手続きには、まだ人の確認が必要です。Muse Life では、日本で実際に試した使い方も追加していきます。
Museの最新情報はMuse LifeのXでお知らせします。ぜひフォローしてください。
出典
- Meta says its Muse AI agent can do things for you. I put it to the test — CNN Business(Lisa Eadicicco), 2026-09-23
- How to get started with Meta’s new AI agent, Muse — Engadget(Karissa Bell), 2026-09-12
- It’s cute. It’s cuddly. And it wants your data. — NBC News(Angela Yang), 2026-09-24
- Everything We Announced at Meta Connect 2026 — Meta Blog, 2026-09-23
- Meta、パーソナルAIエージェント「Muse」を日本で提供開始 — Meta Newsroom(日本語), 2026-10-23
- 米国App Storeのレビュー(Muse from Meta)— https://apps.apple.com/us/app/6760173601?see-all=reviews&platform=iphone
- Amazon blocks Meta’s Muse AI assistant in new standoff over agentic shopping — GeekWire(Todd Bishop), 2026-09-20
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